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こんにちは、現役リース社員のしゅーじです。リース業界の個別企業を深掘りするシリーズ、今回はみずほリースです。
オリックスが「どの業界にも属さない規格外の存在」、三菱HCキャピタルが「名門の遺伝子を受け継ぐ業界2位」だとすれば、みずほリースは「銀行と商社という2つの巨大グループを背負い、いま最も速く姿を変えている会社」です。
旧・興銀リースの流れを汲む老舗でありながら、2019年にみずほフィナンシャルグループとの資本業務提携を機に社名を変更し、2024年には丸紅からの出資も受け入れました。そして2026年5月には、新中期経営計画「中期経営計画2028」を発表。純利益は過去最高を更新し続けています。
地味な銀行系リース、というイメージで止まっているなら、それは数年前までの姿です。この記事では、同じ業界に身を置く現役社員の視点から、みずほリースの正体、事業モデル、最新の注目トピックス、そして転職を成功させる方法までを徹底解説します。
リース業界全体の年収水準や各社のランキングは、こちらの記事でまとめています。
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みずほリースとは?「興銀のDNAと2つの後ろ盾」を持つ会社の正体
みずほリースは、1969年に日本興業銀行(現・みずほ銀行)を中心に設立された総合リース会社です。設立時の社名はパシフィック・リース、1981年に興銀リースへ変更し、長らく「興銀系」のリース会社として歩んできました。
転機は2019年。みずほフィナンシャルグループとの資本業務提携を機に、社名をみずほリースへと変更しました。さらに2024年には丸紅が資本参加。現在は、みずほフィナンシャルグループ(出資比率約23%)と丸紅(同約20%)の両社にとっての持分法適用関連会社という、業界でも珍しい資本構成になっています。
この会社を理解するキーワードは、「産業金融のDNAと、2つの巨大グループのネットワーク」です。日本興業銀行は、戦後日本の産業育成に長期資金を供給してきた長期信用銀行。その直系のリース会社として、工場設備やストラクチャードファイナンスといった大型案件で実績を積んできた歴史があります。
みずほグループが持つ国内最大級の法人顧客基盤と、丸紅のグローバルな商流・ネットワーク。この2つを同時に使える立ち位置は、大手リース各社の中でもみずほリースだけのものです。みずほグループ内では「グループのリース戦略会社」として位置づけられており、グループの顧客に対してリース・ファイナンス機能を提供する役割も担っています。会社概要は以下の通り。
| 会社名 | みずほリース株式会社 |
| 設立 | 1969年(パシフィック・リースとして設立、1981年に興銀リース、2019年に現社名へ変更) |
| 本社 | 東京都港区虎ノ門(2026年2月に本社移転) |
| 上場 | 東京証券取引所プライム市場(証券コード8425) |
| 主要株主 | みずほフィナンシャルグループ(約23%)、丸紅(約20%) |
| 事業内容 | 国内リース、不動産、環境・エネルギー、国際事業、インベストメント(航空機・船舶等の資産ビジネスを含む)ほか |
| 従業員数 | 単体838名/連結2,434名(2026年3月期) |
| 平均年収 | 約971万円(2026年3月期、平均年齢44.6歳) |
| 特徴 | みずほFGのリース戦略会社/丸紅との連携、純利益は過去最高を更新 |
事業モデル解説|「国内リースの安定基盤」から「プラットフォームカンパニー」へ
みずほリースの事業モデルの本質は、「みずほグループの顧客基盤に根ざした安定した国内リースを土台に、不動産・環境エネルギー・国際・投資といった高収益領域へポートフォリオを組み替え続けている」ことです。
同社が掲げる目指す姿は、「リース会社から大きな飛躍を遂げ、お客さまと共に未来を共創するプラットフォームカンパニーへ」。単にモノを貸す会社から、顧客の課題解決そのものを事業にする会社への転換を進めています。事業の裾野も広く、リース・割賦・融資といった伝統的な金融機能に加え、中古物件の買取・販売などのフィービジネス、医療機器分野、資源循環(サーキュラーエコノミー)のような新しい領域まで手を広げています。航空機分野では米Aircastleへの出資を通じて事業展開するなど、資産ビジネスにも一枚噛んでいます。
2026年3月期の業績は、売上高9,216億円(前期比+32.5%)、経常利益650億円、純利益476億円と、純利益は過去最高を更新しました。その勢いを象徴する動きを2つ紹介します。
なお、この成長は自力だけのものではありません。前中期経営計画(中期経営計画2025)の3年間で、同社は全社合計1,600億円相当のインオーガニック投資を実行しました。インドのMizuho RA Leasingの株式取得・追加出資、米Aircastleへの追加出資、建機レンタルのジェコスの子会社化など、海外と新規領域への「種まき」を着々と進めてきたことが、現在のポートフォリオ変革の土台になっています。M&Aを成長の標準装備として使いこなす姿勢も、この会社の特徴の一つです。
注目トピックス:中期経営計画2028 — 5本部体制と1,500億円の「攻め」の投資枠
2026年5月、みずほリースは2028年度までを対象とする中期経営計画2028を発表しました。位置づけは「変革を加速すると共に、未来の成長を確かなものにする3年間」です。
目玉は組織の大再編。事業領域ごとに営業本部・不動産本部・環境エネルギー本部・国際事業本部・インベストメント本部の5本部体制とし、本部ごとに収益目標を明示しました(数字の詳細は後述します)。あわせて、M&Aなどのインオーガニック投資に1,500億円規模の枠を設定。バランスシートに依存しないフィービジネスの拡大も、計画の柱に据えられています。
さらに、みずほフィナンシャルグループを引受先とする種類株式の発行による資本増強も実施し、新たに自己資本比率の目標も設定しました。「金利のある世界」に移るなかで、攻めの投資と財務基盤の強化を同時に進める構えです。
堅実な銀行系リースというイメージとは裏腹に、計画の中身はかなりアグレッシブです。
注目トピックス:日鉄興和不動産との資本業務提携 — 「不動産」を両輪に
もう1つの大きな動きが、日鉄興和不動産との資本業務提携です。2026年、日鉄興和不動産がみずほリースの株式約8.7%を取得する一方、みずほリースの不動産子会社であるエムエル・エステートが日鉄興和不動産へ約14.85%出資するという、相互出資の形を取りました。
不動産は、みずほリースの中で国内リース(営業本部)と並ぶ最大級の収益源です。大手デベロッパーと資本で結びつくことで、優良案件のパイプラインを構造的に確保する狙いがあると見られます。
みずほグループの顧客基盤、丸紅のネットワーク、そして日鉄興和不動産。「金融×商社×不動産」という3つのネットワークを束ねるハブになろうとする姿勢こそ、この会社の現在の戦略を最もよく表しています。
みずほリースで働く人たち|堅実な産業金融のDNAと、変わり始めたカルチャー
では、どんな人たちが働いているのか。業界内で見聞きする範囲では、みずほリースの社員は真面目で堅実、長期視点で物事を考えるタイプが多いと言われています。
ルーツである日本興業銀行は「産業の銀行」として、短期的な利益よりも産業育成そのものを重んじてきた銀行です。そのDNAを受け継ぐ会社らしく、案件をじっくりと審査し、顧客と長く付き合うスタイルが根付いているとされます。派手さよりも着実さ、という点では、同じ銀行系でも三菱HCキャピタルと近い空気感かもしれません。
一方で、ここ数年はカルチャー変革が経営の重要テーマに掲げられています。2026年2月の本社移転は「人財投資の一環」と位置づけられ、社内の標語は「Action! It’s my turn!」。経営トップ自ら、差別化を図る最大の鍵は「人財力」だと発信しています。
つまり今のみずほリースは、「堅実な老舗の体質」と「変革への号令」が同居する過渡期の会社です。これは転職者にとって諸刃の剣で、変わりゆく組織の当事者になれる面白さがある反面、部門によって空気感や求められる動き方が異なる可能性があります。面接や社員訪問、エージェントを通じて、配属候補部門の雰囲気を具体的に確認しておくことをおすすめします。
本部別に見る「稼ぎ頭」とこれから伸びる領域
中期経営計画2028では、5つの事業本部について2029年3月期の収益目標が示されています。2026年3月期からの増減幅と並べると、この会社が「何で稼ぎ、どこを伸ばそうとしているのか」がはっきり見えてきます。
| 本部 | 2029年3月期 収益目標 | 2026年3月期比 | ひとこと分析 |
|---|---|---|---|
| ①営業本部 | 460億円 | +31億円 | 国内リースの本丸。みずほグループの顧客基盤を生かす安定収益源 |
| ②不動産本部 | 420億円 | +39億円 | 第2の柱。日鉄興和不動産との提携でパイプラインを強化 |
| ③国際事業本部 | 230億円 | +46億円 | 丸紅のネットワークを梃に、米州・豪州・インドなどの成長市場を拡大 |
| ④インベストメント本部 | 240億円 | +101億円 | 伸び幅は最大。エクイティ投資やJOLCO・JOL商品の組成・販売を強化 |
| ⑤環境エネルギー本部 | 60億円 | +38億円 | 再エネ発電容量1GWを活用。規模は最小だが成長率はトップ級 |
この表から読み取れるポイントは2つあります。
第一に、「稼ぎ頭」は今も国内リースと不動産の2本柱だということ。営業本部と不動産本部で目標収益の過半を占めます。みずほグループの顧客基盤と、不動産ファイナンスの蓄積という「守りの強さ」が、この会社の土台です。
第二に、伸び率では「攻め」の本部が突出していること。インベストメント本部は+101億円と最大の増額目標を掲げ、環境エネルギー本部は規模こそ小さいものの約2.7倍への拡大を目指しています。エクイティ投資や再エネのような、従来のリースの枠を超えた領域にこそ、経営資源が集中的に投下される計画です。
転職の観点では、この表は「どの領域に身を置くか」のヒントになります。安定基盤である営業・不動産はもちろん、伸び盛りのインベストメント・国際・環境エネルギーは、これから採用ニーズが高まりやすい領域と考えられます。
中途採用の実態|事業の多角化で広がるキャリア採用の門戸
みずほリースは、キャリア採用にも積極的です。公開されている求人情報を見ると、不動産本部ではキャリア採用者の比率が約4割に達しており、中途入社が珍しくない環境であることが分かります。年齢層も20代から60代まで幅広く、特定の新卒文化に染まっていない部門が多いようです。
募集が目立つのは、事業拡大の最前線にある領域です。たとえば不動産ファイナンスや不動産の自己投資、新規事業開発・資本連携の推進といったポジションでは、想定年収600万円〜1,200万円というレンジの求人が確認できます。狙い目になる経験としては、次のようなものが挙げられます。
- 銀行・リース会社での法人営業、審査、ファイナンス実務の経験
- 不動産ファイナンス、不動産投資・アセットマネジメントの経験
- 再生可能エネルギーなど事業開発・プロジェクト組成の経験
- 海外事業やM&A・資本提携の推進経験、英語を使う業務経験
採用ページや求人票から読み取れる「求める人物像」は、「高い志・広い視野・論理的思考力」「チャレンジ精神と、物事を最後までやり遂げる粘り強さ」「専門性を高める意欲と協調性の両立」といったキーワードです。専門スキルそのものに加えて、変革期の組織で自ら動ける姿勢が重視される傾向にあると言われています。
平均年収約971万円という水準や、みずほグループの看板を考えれば、人気は決して低くありません。門戸が広がっていることと、選考が易しいことは別問題です。選考では、自分の実務経験を同社のどの本部でどう生かすのかを、具体的に語れるかが問われると考えておくべきでしょう。
みずほリースへの転職を成功させるには|JACリクルートメントを勧める理由
みずほリースのような人気企業への転職で、私がJAC Recruitmentの活用を勧める理由は3つあります。
①ハイクラス・専門職への転職支援に強い。みずほリースの中途採用は、不動産・環境エネルギー・国際・インベストメントといった専門性の高いポジションが中心。JACはまさにこの領域を得意とし、あなたの経験が「どの本部のどのポジションで生きるか」という解像度で提案してくれます。
②変革期の会社だからこそ、部門ごとの内情が効く。5本部体制への再編が進む今、部門ごとに求める人材像も雰囲気も変わりつつあります。企業と求職者を同じコンサルタントが担当するJACの体制は、こうした「表に出ない情報」を選考前に把握するうえで大きな武器になります。
③非公開求人へのアクセス。成長領域の好条件ポジションほど、表に出ずエージェント経由で決まっていくのが実情です。JACはリース会社の人事部と強いコネクションを持つエージェントの一つで、この記事の執筆時点で、JACのサイトには「リース・ノンバンク」の求人だけで約400件が掲載されています。まずは無料相談で、自分の経歴で狙えるポジションと市場価値を確かめることから始めてみてください。
※登録・相談はすべて無料|大手リース会社などのハイクラス転職におすすめ
リース業界全体の転職エージェント選びについては、こちらで詳しく解説しています。
👉 【2026年版】リース業界への転職におすすめなエージェント紹介
まとめ|みずほリースは「安定基盤×変革の伸びしろ」を併せ持つ会社
- みずほリースは、興銀リースの流れを汲む老舗でありながら、みずほフィナンシャルグループ(約23%)と丸紅(約20%)という2つの巨大グループを株主に持つ、業界でも珍しい資本構成の会社。
- 事業の軸足は、国内リースの安定基盤を保ちながら、不動産・環境エネルギー・国際・インベストメントへ。純利益476億円(2026年3月期)と過去最高を更新中。
- 中期経営計画2028では5本部体制への再編、1,500億円規模のインオーガニック投資、日鉄興和不動産との資本業務提携など、変革の手が次々に打たれている。
- 平均年収約971万円(平均年齢44.6歳)。キャリア採用にも積極的で、事業拡大に伴い専門人材への門戸は広がっている。
- 攻略の鍵は、ハイクラス転職に強いJAC Recruitmentで、部門ごとの内情まで含めた情報を押さえること。
「大手の安定感は欲しい。でも、完成された組織に入るのではなく、変わっていく途中の会社で当事者になりたい」——そんな人にとって、みずほリースは今まさに面白い選択肢の一つです。
リース業界の他の大手企業についても知りたい方は、こちらもどうぞ。
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※本記事の情報は2026年10月時点の公開情報(各社プレスリリース・報道・有価証券報告書・決算資料等)に基づきます。最新の情報は必ず公式発表をご確認ください。


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