本気で海外駐在を目指す人の企業選び・業界選びについて|駐在員が語る

ビジネス

こんにちは、イギリス駐在員のしゅーじです。

ますますグローバル化が進むこの世の中。海外駐在に興味を持つ人は多い一方で、「どの会社・どの業界に行けば本当に海外で働けるのか」について、現実的な情報はあまり出回っていません

私は現在、イギリスで駐在員として働いています。
これまで、ロンドンでの日本人交流会、業界別の集まり、また日本からの出張者との食事や雑談の中で、さまざまな業界の日本人駐在員と直接話す機会がありました。

この記事では、そうした場で得た「実際に海外で働いている人たちの話」をもとに、

  • どの業界に駐在員が多いのか
  • どんな仕事をしているのか
  • どの国に駐在しやすいのか
  • 30代半ばでの年収感はどの程度か

を、できるだけ現場の温度感を残したまま整理します。

ネット上の一般論ではなく、「イギリスで実際に出会った人たち」からの情報をもとに、記事を書いてみるので、ぜひ参考にしてくださいね。


総合商社|海外駐在の王道

代表的な企業

  • 三菱商事
  • 三井物産
  • 伊藤忠商事
  • 住友商事
  • 丸紅
  • 豊田通商
  • 双日

主な業務内容

一昔前の商社マンは海外で良いモノを仕入れ、日本に届ける「トレーディング」が業務の中心でした。ただし最近の総合商社の海外駐在員は、現地で営業をするというよりも、海外ビジネス・事業を管理する役割を担っています。

具体的には、海外子会社や投資先の業績をチェックし、「この事業は順調か」「追加投資すべきか」といった判断材料を本社に共有します。ただトレーディングをするのではなく、輸出入する「モノやビジネスそのもの」を、世界中の子会社・従業員を動かしながら生み出してしまうのが総合商社です。

扱う金額が非常に大きく、会社の経営判断に近い仕事が多いため、責任は重いですが、若いうちからスケールの大きな仕事に関われるのが特徴です。

想定される駐在先

  • イギリス
  • シンガポール
  • アメリカ
  • 中東
  • オーストラリア

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:1,300万〜1,800万円
  • 駐在時:2,000万円超+住宅補助が一般的

★実際に話した社員の一言:

「海外に出ること自体は珍しくないけど、
そこに行き着くまでの日本での経営管理業務が一番退屈でしたね。」


専門商社|駐在先をある程度狙える”現実路線”

代表的な企業

  • メタルワン
  • 岩谷産業
  • 日本アクセス
  • JFE商事
  • 伊藤忠丸紅鉄鋼

主な業務内容

専門商社は、扱う商品や分野がはっきりしています。
そのため仕事の中心は、海外の取引先と直接やり取りをしながら、
「この商品を、どの国で、どう売るか」を考えることです。
現地のメーカーや顧客と交渉する場面も多く、
海外で実務を回す力が自然と身につきます。
総合商社より規模は小さいですが、その分、現場に近い経験ができます。

想定される駐在先

  • イギリス
  • ドイツ
  • フランス
  • シンガポール
  • 東南アジア

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:800万〜1,100万円
  • 駐在時:1,200万〜1,600万円

★実際に話した社員の一言:

「総合商社よりも派手さはないけど、
海外で“自分が商売してる感覚”は一番ありますね。」


自動車メーカー|日本が誇るグローバルビジネス

代表的な企業

  • トヨタ自動車
  • 日産自動車
  • 本田技研工業

主な業務内容

自動車メーカーの海外駐在員は、
現地で車がきちんと作られ、問題なく売れる仕組みを支えています。
販売戦略を考える人もいれば、品質や生産を管理する人もいます。
仕事は分業されていますが、海外拠点が多いため、
技術系・事務系を問わず、海外で働くチャンスがある業界です。

想定される駐在先

  • イギリス
  • ドイツ
  • フランス
  • アメリカ
  • タイ

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:800万〜1,100万円
  • 駐在時:1,200万〜1,500万円

★実際に話した社員の一言:

「仕事は組織的で地味な調整業務も多いけど、
海外拠点が多い分、チャンス自体はかなり平等だと思います。」


機械メーカー|日本の技術力を世界へ

代表的な企業

  • 三菱重工業
  • IHI
  • 川崎重工業
  • DMG森精機
  • キーエンス

主な業務内容

機械メーカーの海外駐在員は、
企業向けの機械や設備を海外の顧客に提供する仕事をしています。
顧客の要望を聞き、社内の技術部門と連携しながら、
納品までの流れを管理するのが主な役割です。
製品は高額で長期間使われるため、
トラブル対応など責任の重い仕事も多くなります。

想定される駐在先

  • イギリス
  • ドイツ
  • アメリカ
  • 中東
  • 東南アジア

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:700万〜1,000万円
  • 駐在時:1,000万〜1,400万円

★実際に話した社員の一言:

「日本の技術力はまだまだ世界に誇れる。
そのことに気づかされた海外経験は一生モノだと思ってます。」


食品メーカー|意外と堅実な海外駐在ルート

代表的な企業

  • 味の素
  • キッコーマン
  • 明治
  • 日清食品
  • サントリー

主な業務内容

食品メーカーの海外駐在員は、
現地で商品が安全に作られ、売れる仕組みを整える仕事をしています。
仕事内容は、現地法人の運営サポートやマーケティング、品質管理などです。
国ごとに食文化やルールが異なるため、
現地事情に合わせた調整が重要になります。

想定される駐在先

  • イギリス
  • アメリカ
  • フランス
  • シンガポール
  • 中国

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:700万〜1,000万円
  • 駐在時:1,000万〜1,300万円

★実際に話した社員の一言:

「海外の食品マーケットは日本と全く違うけど、
その違いを意識しながら商品の開発や販売を工夫するのは楽しいですね」


メガバンク|金融×海外の代表ルート

代表的な企業

  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • みずほ銀行

主な業務内容

メガバンクの海外駐在員は、
海外で事業を行う企業にお金を貸したり、
大規模プロジェクトの資金面を支えたりする仕事をしています。
イギリスでは、国際的な企業を相手に、
英語で金融の話をするのが日常です。
数字に強く、論理的に考える力が求められます。

想定される駐在先

  • イギリス
  • アメリカ
  • シンガポール
  • 香港

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:900万〜1,200万円
  • 駐在時:1,300万〜1,800万円

★実際に話した社員の一言:

「長いこと低金利の環境に置かれていた日本と、海外の金融ビジネスは別物
常に国際経済や為替を意識しながら働くので、学ぶことは非常に多いです」


リース大手|実は駐在確率が高い“穴場”

代表的な企業

  • オリックス
  • 三井住友ファイナンス&リース
  • 三菱HCキャピタル
  • 東京センチュリー

主な業務内容(大学生にも分かる解説)

リース会社の海外駐在員は、
航空機やインフラ設備など、高額なモノにお金を出して利益を得る仕事をしています。
単に貸すのではなく、投資として価値があるかを判断し、
長期間にわたって管理します。
金融と実業の両方の視点が必要で、海外では現地法人の運営にも関わります。

想定される駐在先

  • イギリス
  • アメリカ
  • シンガポール
  • オーストラリア
  • アイルランド

年収目安(30代半ば)

  • 日本勤務:800万〜1,100万円
  • 駐在時:1,300万〜1,700万円

★実際に話した社員の一言:

「学生からの知名度はまだまだ低い業界だけど、
海外案件の多さは想像以上。まだまだ伸びていく業界だと確信しています」


次に何をすべきか|海外駐在を現実に近づけるための一歩

ここまで読んでいただき、「海外駐在は憧れではなく、業界選びと準備次第で現実的に狙える」
と感じた方も多いのではないでしょうか。

一方で、実際に駐在している人たちと話していて共通して感じたのは、海外駐在を掴んだ人ほど、早い段階で“情報の取り方”を間違えていないという点です。

特に多かったのが、次の2つです。


海外に強い転職エージェントで「市場価値」を把握していた

駐在している人の中には、
必ずしも新卒からその会社にいたわけではなく、
「海外案件が多い会社・部署」を狙って転職したというケースも少なくありません。

その際に重要なのが、

  • どの業界・会社で海外ポジションが出やすいのか
  • 今の自分の経歴で、どこが現実的な選択肢なのか

を、個人ではなくプロの視点で整理することです。

私自身、またイギリスで出会った駐在員の多くも、
一度は「海外案件に強い転職エージェント」で
情報収集や壁打ちをしています。

※ いきなり転職する必要はなく、
「今の立ち位置を知る」だけでも価値があります。


英語は「完璧」を目指さず、仕事で使うレベルに最短で近づけていた

もう一つ共通していたのは、
英語を“勉強そのもの”として捉えていなかったことです。

多くの人が、

  • 海外との会議
  • メール・資料のやり取り
  • 現地スタッフとの日常会話

といった実務に必要な英語に絞って、効率的に準備していました。

特に、仕事をしながら英語力を伸ばすには、
「独学だけで何とかする」よりも、
ビジネス英語に特化したサービスを短期間使う方が合理的だと感じます。

英語が理由でチャンスを逃すのは、
実際に現地で見ていて、もったいないと感じる場面が多いです。


海外駐在は「選ばれた人」ではなく「準備した人」が掴んでいます

イギリスで実際に話を聞いてきて感じたのは、海外駐在は特別な才能よりも、

  • 業界選び
  • 情報収集
  • 事前準備

の積み重ねで決まるケースがほとんどだということです。

もし少しでも「将来、海外で働く選択肢を持っておきたい」と思っているなら、

今すぐ転職や留学をしなくても構いません。まずは、

  • 自分の市場価値を知る
  • 足りないものを把握する

その一歩として、上記のサービスを活用してみるのは、十分に意味のある行動だと思います。

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