【ホワイト?激務?】現役社員が語るリース業界に就職・転職して後悔しないためのポイント

リース業界

こんにちは、しゅーじです。

私は新卒で大手リース会社に入社し、現在は海外駐在員として働いています。この記事では、私自身がリース業界で働いてきた経験を踏まえて、「就職・転職して後悔しないために知っておくべきポイント」を率直にお伝えします。

リース業界は、就活生や転職希望者の間ではまだまだ情報が少なく、「入社してから思っていたのと違った…」と感じる方もいるかもしれません。だからこそ、私の実体験をもとに、業界のリアルをできる限り具体的にお話しします。


社会での知名度は高くない

まず最初に理解しておくべきなのは「リース業界の知名度の低さ」です。
正直、親や友人に「リース会社に入った」と伝えても、「それって何する会社なの?」と聞かれることが多いです。

ただし、これは決して業界の規模が小さいからではありません。

むしろ逆で、業界大手の三井住友ファイナンス&リースや三菱HCキャピタルの売上高は2兆円を超えています。

ここで少し比較をしてみましょう。

  • 電通ホールディングス:約1.3兆円
  • 味の素:約1.4兆円
  • 花王:約1.6兆円

つまり、リース大手は日本を代表する有名企業を凌駕する規模なのです。
にもかかわらず、一般的な知名度はまだまだ高くない。これは就職・転職を検討する人にとって、覚悟しておくべき事実です。

ただし近年は、日経新聞でもリース会社の大型案件や海外投資に関する記事が増えています。特に再生可能エネルギーや航空機リースの分野は注目度が高まり、ビジネスマンの間でのプレゼンスは年々向上しています。

要するに、「一般的な派手さや知名度」を求める人には不向きですが、「成長する業界で地に足をつけて働きたい」という人にはぴったりの選択肢です。


基本的にホワイトだけど、成長部署は激務になることも

リース業界は、金融業界の中でも比較的ホワイトな働き方ができる部類だと感じています。
実際、私も入社から数年は、残業は月20〜30時間程度。土日はしっかり休める環境でした。

ただし、これは配属先によって大きく変わります。
近年のリース会社は「物件を貸すだけ」の存在ではなく、以下のような成長領域に力を入れています。

  • 不動産開発
  • 海外進出(欧米・アジア)
  • 再生可能エネルギー発電所の開発
  • M&Aやファンド運営

これらの部署は非常に伸びている一方で、仕事量も桁違いに多くなります。
例えば、私が所属している航空機リース関連の部署では、1件あたり数百億円規模の投資を動かすことも珍しくありません。プロジェクトの進行管理や銀行交渉などはタイトなスケジュールで進むため、夜遅くまで働くこともあります。

「ホワイトな金融業界で働きたい」と思ってリース会社を選んだ人が、こうした成長部署に配属されるとギャップに驚くことも。
ただ、激務である代わりにやりがいと成長実感は非常に大きいです。キャリアの初期に経験できるのはむしろチャンスだと私は思います。


社長・副社長クラスへの出世は厳しい

リース業界の特徴として「トップポジションは親会社から派遣されるケースが多い」という点があります。
これは就職・転職前にぜひ理解しておいてください。

オリックスのような独立系は別ですが、多くのリース会社は銀行や商社、メーカーが大株主です。
そのため、常務や専務クラスまでは生え抜き社員でも狙えますが、社長・副社長は親会社から送り込まれるのが一般的です。

例えば:

  • 東京センチュリーにはみずほ銀行の元頭取(No.1)だった藤原氏が就任
  • 三井住友ファイナンス&リースには三井住友銀行の元副頭取(No.2)だった今枝氏が就任

数十万人を率いるメガバンクの頭取や副頭取といえば、超エリート中のエリートです。そうした人物がリース会社の経営を担っているのは、企業にとって大きなプラスです。

ただし、「社長を目指したい」と考えている人には不利な環境かもしれません。現実的には、専務・常務クラスをキャリアの目標とするのが一般的です。


セカンドキャリアは限られる

リース会社の営業は、幅広い業界と取引するため「知識が浅く広く」なりがちです。
そのため転職市場での強みが薄く、セカンドキャリアがやや限定されます。

実際によくある転職先は以下の通りです。

  • 同業他社のリース会社
  • 銀行(法人営業など)
  • 親会社の関連企業

一方で、不動産、航空、ITといった専門部署でキャリアを積めば強い武器になります。
特に再エネや航空リースの分野は海外需要が強く、英語力と合わせて活躍の場が広がります。

私自身、駐在を経験してから「銀行や商社出身者と比較したときに自分の強みは何か?」を考えることが増えました。リース会社でのキャリアは安定感がある反面、「専門性をどう作るか」がその後のキャリアの分かれ道になると感じています。


若手の競争は激しい

最後にお伝えしたいのが「若手社員の競争の激化」です。

以前は大手リース会社の新卒社員のボリュームゾーンはMARCHや日東駒専クラスの学生でしたが、ここ5年ほどで早慶・上智クラスの採用が一気に増えています。会社によりますが、入社者の3割〜5割を占めるまでになっています。

さらに、海外経験が豊富で語学堪能な人材も増えており、20代のうちから英語で契約交渉を任される人もいます。
事業の成長に伴い平均年収も上がり、若手の出世スピードも速まっているため、競争はどうしても激しくなります。

私も入社当初は「大手金融の中では比較的穏やかな環境」と聞いていましたが、実際には優秀な同期・後輩と日々競い合うことになりました。
ただ、この競争があるからこそ、自分を磨き続けられるとも言えます。


まとめ|リース業界で後悔しないために

リース業界は、社会的な知名度こそ高くありませんが、売上規模や事業領域の広さは一流企業に引けを取りません。
基本的には働きやすい業界ですが、成長部署は激務になり、若手の競争も激しい。セカンドキャリアには工夫が必要ですが、専門性を磨けば十分に活躍の場があります。

就職や転職を考える上で大事なのは、「業界の表面的なイメージ」ではなく「リアルな実態」を理解することです。
この記事が、リース業界を目指す方の判断材料になれば幸いです。

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