海外駐在の真実とは?
こんにちは、しゅーじです。
私は25歳のとき、会社にロンドン駐在を命じられ、初めての海外駐在を経験しました。日本で働き始めて間もない20代で海外駐在に行くことは、周囲からは「順風満帆なキャリア」と見られることが多いでしょう。
確かに、20代での駐在には大きなメリットがあります。ただその裏で、思っていた以上に「大変なこと」や「犠牲」もありました。この記事では、私の実体験をもとに 20代で駐在員になって良かったことTOP3/良くなかったことTOP3 を紹介します。これから駐在を目指す方にとって、リアルな参考になるはずです。
よかったことTOP3
幅広い業界との人脈ができた
海外駐在に出ると、日本にいるときとは比べものにならないほど 人脈が一気に広がります。
現地の日本人会や商工会議所のイベントはもちろん、飲み会や食事会、趣味コミュニティなど、さまざまな場で自然と新しい出会いが生まれます。
特にニューヨークやロンドン、シンガポールのような国際都市では、商社、メガバンク、総合電機、メーカー、IT、大手法律事務所、ファンドなど、業界のトップレベルの人たち と同じテーブルで食事をする機会が想像以上に多いのです。
普段は話すきっかけのないエリート層とも、「海外で働いている日本人」という共通点だけで距離が一気に縮まります。
私はもともと人付き合いが得意なタイプではありませんが、海外では共通の話題が多いため、
「最近どこの国に旅行した?」
「美味しかった和食レストランを教えて」
など、自然と話が弾みました。
また、20代で駐在に来る人は、どの業界でも “選抜された優秀層” が多い印象です。
社内の将来の幹部候補や、他社のトップ人材と早い段階でつながれるのは、もはやお金では買えない財産です。
実際に私は現在のロンドン駐在で、メガバンク、総合商社、PEファンド、外資系コンサルなど、各業界のエース層とのネットワークが自然と形成されました。
数年後に彼らが役員や管理職になっていくことを考えると、自分のキャリアにとって大きな強み になると確信しています。
出世のチャンスが広がった
日本企業の多くは「海外駐在経験者=幹部候補」という評価を強く持っています。
理由はシンプルで、海外での仕事は語学力だけでなく、
- 異文化の中で動く柔軟性
- トラブルを解決する突破力
- 多国籍チームとのコミュニケーション能力
- 本社と現地の利害を調整するバランス感覚
こうした“マネジメント力”が否応なしに鍛えられるからです。
業務の難易度も高く、そこで結果を出せば 社内での評価が一気に上がります。
実際、商社・メーカー・金融を見渡しても、役員クラスはほぼ例外なく海外経験者ばかり。「海外で揉まれた経験が昇進の決め手になった」という話は珍しくありません。
私自身も駐在しながら、
「ここで成果を出せば、今後のキャリアは大きく開ける」
という期待値の高さを日々感じています。
さらに、駐在経験は 社内の選択肢を増やす“キャリアのパスポート” のような存在です。海外案件を扱える人材は限られるため、異動の幅が広がり、将来的に希望する部門へ行きやすくなります。
若いうちにこの経験を積めるのは、本当に大きな強みです。
転職市場で圧倒的に有利
海外駐在経験は、転職市場において 強烈な武器 になります。
実務能力の証明、語学力、多国籍チームとの協働経験、海外プロジェクトの実績――これらは中途採用で非常に高く評価されるポイントです。
私の周りでも、
- 中堅金融機関 → 外資系投資銀行
- 専門商社 → 総合商社
- 事業会社 → 外資系コンサル
- 日系メーカー → 欧州本社勤務
といった“劇的なキャリアステップアップ”を実現した人が何人もいます。
特に近年は、企業側が 「海外経験者専用の高待遇枠」 を設けているケースもあり、駐在経験者だけが年収レンジの高いテーブルで採用されることさえあります。
言い換えると、
👉 「海外駐在=即戦力」とみなされる圧倒的なアドバンテージ
があるということです。
新卒では入れなかった企業にキャリアジャンプで入りやすくなるのも、大きな魅力のひとつです。
良くなかったことTOP3
プライベートが制約されやすい
海外駐在員は自由そうに見えますが、実際には 驚くほどプライベートの制約が多い ことがあります。特に独身駐在の場合、同じ日本人コミュニティ内で噂や予定がすぐに広まることがあり、まるで“村社会”的な雰囲気すら感じる場面もあります。
私の経験では、週末に1人で過ごしたいと思っていても、
「今週のゴルフどうするの?」「◯◯さんが会食開くから来てね」
と誘いが次々と届き、断るにも気を遣わなければいけません。
駐在員同士の絆は確かに大切ですし、情報や助け合いが必要な環境ではあります。ただ、会社によっては “みんなで群れる文化” が根強く、飲み会・送別会・ゴルフ・イベントなどが、ほぼ毎週のように続くことも。
最初は「せっかくの機会だから」と参加していましたが、忙しい時期には心の余裕がなくなり、正直かなり疲れたこともあります。
1人の時間を大切にしたいタイプにとっては、想像以上に窮屈さを感じる瞬間が多いのです。
役員対応に追われる
特にロンドンのような主要都市では、海外拠点という性質から、役員や本社の重役が頻繁に出張で訪れます。 そして若手駐在員は、ほぼ例外なくその対応に追われることになります。
私も何度も経験しましたが、会食の店選び、スケジュール管理、移動の手配など、細かい部分まで徹底した気配りが求められます。
特に印象に残っているのは、役員のフライト遅延でスケジュールが崩れ、会食会場や車の手配を急きょ変更しなければならなくなったとき。
わずかな連絡の遅れが大問題につながるプレッシャーに、心臓の鼓動が早まったのを今でも覚えています。
役員との距離が近いのは大きな学びであり、自分の成長につながる場でもあります。しかし同時に、若手が “何でも屋” のようになってしまう構造もあり、 プレッシャーと責任の重さは相当なもの。
華やかに見える裏で、駐在員は意外とタフな裏方仕事もこなしているのです。
精神的な孤独感
海外駐在はキャリア上の大きなチャンスである一方で、最も厳しいのが 精神的な孤独との戦い です。
現地で友人ができても、多くの駐在員は2〜3年で帰任してしまいます。
仲良くなった友人が帰国するたびに、部屋に戻った瞬間
「またお別れか……」
と胸にぽっかりと穴があくような感覚に襲われました。
また、距離的にも時差的にも、日本の家族や友人とは気軽に話しづらく、相談したい瞬間に連絡できないもどかしさもあります。実際、駐在生活のストレスからメンタルを崩してしまう人も少なくありません。
私自身も駐在直後は、慣れない生活や仕事のストレスが重なり、夜になると無性に孤独を感じることが多くありました。その状態を乗り越えるために、
- 現地の趣味コミュニティに参加
- ジムやランニングで気持ちをリセット
- SNSやオンラインで日本の友人とつながる
といった工夫を意識的に続けたことで、ようやくバランスを保てるようになったのを覚えています。
海外で働くということは、想像以上に精神力が求められる挑戦なのです。
まとめ|メリットとデメリットを理解して挑むべき
20代で駐在員になって良かったこと/良くなかったことをまとめると次の通りです。
よかったこと
- 幅広い業界との優秀な若手層との人脈
- 出世コースに乗れるチャンス
- 転職市場で有利
良くなかったこと
- プライベートの制約
- 役員対応による負担
- 精神的な孤独感
20代での駐在は、キャリア的には圧倒的にプラスです。ただしその裏には、自由の制約やストレスもつきまといます。
大切なのは、メリットとデメリットの両方を理解したうえで挑むことです。20代はまだやり直しがきく年代。もし駐在のチャンスが巡ってきたら、迷わず飛び込む価値があると私は思います。


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