【体験談】海外駐在3年間での英語力の変化は?駐在員はみんなペラペラに?

英語学習

はじめに

こんにちは、イギリス駐在員のしゅーじです。
25歳で初めて海外駐在の辞令を受けた私は、「テスト勉強としての英語」にはそこそこ自信があったものの、リスニングやスピーキングは正直苦手な典型的な日本人タイプでした。TOEICの点数は高くても、いざ現場に出ると「聞き取れない・話せない」場面の連続。

最初の半年は熱心に勉強しましたが、その後は日常生活に追われ、勉強というより「現地で普通に暮らす」ことが英語学習の中心に。

そんな2年間を経て、私の英語力はどう変わったのか?リアルな変化を記録としてまとめます。これから駐在や留学を控えている方に、成長のイメージを持ってもらえるはずです。


半年後:決まり文句は完璧に対応できる

スピーキング成長度:★★
リスニング成長度:★
ライティング成長度:★
リーディング成長度:★

派遣直後の数か月は、聞き慣れないスピード感やイントネーションに圧倒される毎日でした。ですが半年経つ頃には、レストランや職場で頻出するフレーズには即座に反応できるように。

よく使ったフレーズをいくつか挙げると、

  • Can I get a bill?(イギリス英語でお会計をお願いします。)
  • Do you need a hand?(手伝いましょうか?)
  • Let’s catch up later.(また後で話そう)
  • How’s it going?(調子はどう?)
  • That makes sense.(なるほど、納得です)

こうした定型表現は、繰り返し耳にするうちに自然に口から出てくるようになりますし、理解できるようにはなります。ただ一方で、雑談や込み入った議論になると理解が追いつかず、会話が噛み合わないことも多々ありました。

スピーキングは少し成長したものの、耳がついてこないという大きな壁を痛感する時期です。


一年後:リスニングで困ることが減る

スピーキング成長度:★★
リスニング成長度:★★★
ライティング成長度:★★
リーディング成長度:★★

一年目の終盤になると、リスニングに関しては大きな変化を実感しました。大きな理由は次の二つです。

  1. 業務知識が積み重なったこと
    専門用語や業務フローを理解できると、会話の予測が立ちやすくなります。同じ単語でも背景知識があるだけで聞き取りやすさは段違いです。
  2. 現場での反復インプット
    毎日の会議、顧客との打ち合わせ、同僚との雑談など、耳に入ってくる音の量そのものが膨大でした。これが自然と英語耳を鍛えてくれました。

一年が経った頃には、聞き返す場面がぐっと減り、会話の流れに乗れるようになっていました。リスニングのストレスが減ると、仕事への集中度も高まり、英語が「障壁」ではなく「道具」として機能し始めます。


一年半後:言葉が自然と出てくる瞬間

スピーキング成長度:★★★
リスニング成長度:★★★
ライティング成長度:★★
リーディング成長度:★★★

驚いたのは1年半を過ぎた頃。ある日突然、英語がすらすら出てくるようになったのです。難しいことを考えずに、反射的に言葉が出る感覚は、自分でも不思議でした。

さらにこの時期、初めて英語で夢を見るようになりました。夢の中で登場人物と英語で会話をしている自分に気づき、「あ、脳が英語モードに切り替わり始めている」と実感しました。これは多くの駐在員や留学生が経験すると言われるターニングポイントで、インプットとアウトプットが自然に循環し始める証拠だと思います。


二年目以降:伸びを実感しつつも停滞感

スピーキング成長度:★★★★
リスニング成長度:★★★
ライティング成長度:★★★
リーディング成長度:★★★

二年目以降には、生活や仕事で困ることはほとんどなくなりました。銀行手続きや病院の受診、トラブル対応なども英語で問題なくこなせるレベルに。ただ一方で、「成長曲線が鈍化した」とも感じました。

ここからさらに伸ばすには、

  • 語彙力を意識的に増やす
  • 発音を改善して伝わりやすくする
  • 自主的に新しい場に飛び込む(読書・プレゼン・異業種交流)

といったプラスアルファの努力が必要だと痛感しました。つまり「2年間住めば誰でも英語ができるようになる」のは本当ですが、「そこから先のレベルアップ」には意識的な努力が不可欠です。


まとめ:3年間で得たこととこれから

振り返ると、海外駐在2年間での英語力の変化は段階的でした。

  • 半年後:決まり文句には対応できる
  • 一年後:リスニングの壁が大きく下がる
  • 一年半後:自然に英語が口をついて出る
  • 二年後:停滞感。努力次第で伸びる余地

このサイクルは、多くの駐在員や留学生にも当てはまると思います。私自身、最初は不安でいっぱいでしたが、2年間で「海外で困らず生活できるレベル」には到達できました。

もしこれから駐在を控えている方がいれば、安心して挑戦してほしいです。そして、その先のステップアップを意識できれば、英語は確実に人生を豊かにしてくれます。

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