こんにちは、ロンドン駐在員のしゅーじです。25歳で初めて海外駐在の辞令を受けたとき、正直「テスト勉強としての英語」にはそこそこ自信がありました。TOEICの点数も悪くない。でも、いざ現場に出てみると、「聞き取れない・話せない」の連続でした。典型的な、リスニング・スピーキングが苦手な日本人タイプだったのです。
それから3年間。日々の業務と生活に追われながらも、私の英語力は確実に変化してきました。この記事では、「駐在すれば誰でもペラペラになるのか?」という、よく聞かれる質問に、私自身のリアルな記録で正直にお答えします。これから駐在や留学を控えている方に、成長のイメージを持ってもらえたら嬉しいです。
結論:駐在3年で「困らないレベル」には到達。でも自然にペラペラにはならない
先に結論からお伝えします。3年間で私が到達したのは、「海外で困らず生活・仕事ができるレベル」です。いわゆる映画のようにペラペラ喋る、というレベルとは少し違います。そして重要なのは、この変化は「住んでいれば自然に起きた」わけではないということ。最初の半年は熱心に勉強しましたが、その後は生活に追われ、勉強というより「現地で普通に暮らす」ことが学習の中心になりました。つまり、伸びた部分と、伸び悩んだ部分がはっきり分かれています。ここから、時期ごとの変化を正直に記録していきます。
赴任直後〜半年|圧倒される日々
派遣直後の数ヶ月は、聞き慣れないスピード感やイントネーションに圧倒される毎日でした。会議でも聞き取れないところが多く、愛想笑いでやり過ごした場面も正直あります。ただ、半年経つ頃には、レストランや職場で頻出するフレーズには即座に反応できるようになっていました。よく使ったフレーズの一つが「Can I get a bill?」(イギリス英語で「お会計をお願いします」)のような、生活に直結する定型表現です。
スピーキング成長度:★★☆☆☆ リスニング成長度:★☆☆☆☆
ライティング成長度:★☆☆☆☆ リーディング成長度:★★☆☆☆
この時期は、とにかく「生きた英語のシャワー」を浴び続けるフェーズでした。
1年目終盤|リスニングに訪れた”壁を越える”瞬間
1年目の終盤になると、特にリスニングに関して大きな変化を実感しました。理由は2つあると分析しています。
ひとつは業務知識が積み重なったこと。専門用語や業務フローを理解できるようになると、会話の展開を予測しやすくなります。同じ単語でも、背景知識があるだけで聞き取りやすさが段違いに変わるのです。もうひとつは現場での反復インプット。毎日の会議、顧客との打ち合わせ、同僚との雑談——耳に入ってくる英語の量そのものが膨大で、これが自然と英語耳を鍛えてくれました。
スピーキング成長度:★★★☆☆ リスニング成長度:★★★★☆
ライティング成長度:★★☆☆☆ リーディング成長度:★★★☆☆
一方で、正直に反省点も共有します。メールのやり取りでは、多少効率が悪くても「自分の力で一から書く」ことにもっとこだわるべきでした。定型文やテンプレートに頼りすぎたことで、ライティングの伸びが他の技能に比べて遅れてしまったのは、今振り返っても大きな反省点です。
駐在2年目~3年目|「困らないレベル」への到達
駐在開始から2年が経過してからは、振り返ると英語力の変化は段階的でした。最初の圧倒される日々から、業務知識と反復インプットでリスニングの壁を越え、そして今は、日常生活はもちろん、仕事の会議や交渉でも大きく困ることはなくなりました。
スピーキング成長度:★★★★☆ リスニング成長度:★★★★☆
ライティング成長度:★★★☆☆ リーディング成長度:★★★★☆
ご覧の通り、ライティングだけが他の技能に比べて伸びが遅れています。これは「話す・聞く」は現場に否応なく晒される一方、「書く」は工夫しないと十分な練習量を確保しにくいという、駐在生活の構造的な特徴だと思います。逆に言えば、意識して鍛えた部分だけが着実に伸び、放置した部分は伸び悩む——これが3年間で得た、一番リアルな教訓です。
「話す・書く」を放置しないために、今の自分がやり直すなら
この記録を振り返って感じるのは、「現地に住めば勝手にペラペラになる」というのは幻想だということです。私のように、放っておくとライティングのような技能は確実に伸び悩みます。だからこそ、赴任前や赴任直後の段階で、意識的にアウトプットを鍛える環境を持っておくことが、遠回りに見えて一番の近道です。
もし今の自分に戻ってやり直せるなら、赴任前からオンライン英会話でスピーキングの量をこなし、ビジネス特化のレッスンでライティングも含めた実務表現を鍛えていたと思います。私が実際に試して良いと感じたサービスを、目的別にまとめました。
特に、私のようにスピーキングとライティングの伸びに差が出やすい人には、ビジネス特化のオンライン英会話が効果的だと感じます。詳しくは上記の記事で解説しています。
これから駐在・留学を目指す方へ
もしこれから駐在を控えている方がいれば、伝えたいことがあります。海外経験が足りなくても、安心して挑戦してほしいということです。全てうまくいきます。そしてその経験は、確実に人生を豊かにしてくれます。
まだ駐在のチャンスをつかむ前の段階の方は、私が実践した「選ばれるための条件」もあわせてご覧ください。
また、「商社や銀行のような激戦区は自信がない」という方には、私が実際に選んだ、競争率が低いのに海外駐在のチャンスが多い業界の話もおすすめです。
👉 実は海外駐在の穴場?リース業界でグローバルキャリアを掴むための戦略ガイド
渡航前の準備や、現地で役立つ資格については、こちらもあわせてどうぞ。
👉 【決定版】海外駐在・留学前に必須!完璧なスタートダッシュを決めるための準備リスト
👉 海外に住んでいても取得できる人気資格3選|駐在員が厳選
まとめ:英語力は「放置した部分」で差がつく
- 駐在3年で到達したのは「困らず生活・仕事ができるレベル」。映画のようなペラペラとは違う。
- リスニングは「業務知識の蓄積」と「現場での反復インプット」で大きく伸びた。
- ライティングは意識して鍛えないと伸び悩む。「住めば自然に」は幻想。
- 赴任前から意識的にアウトプット環境を作ることが、一番の近道。
私のリアルな3年間が、これから挑戦するあなたの参考になれば嬉しいです。安心して、その一歩を踏み出してください。
※本記事は著者の実体験に基づく記録であり、英語力の伸び方には個人差があります。


コメント