【3選】海外駐在に選ばれる人の条件|英語・評価・環境で未来を変える

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海外駐在員の共通点

こんにちは、しゅーじです。
前回は自己紹介を兼ねて、私がイギリス駐在員になるまでの経緯をお話ししました。

今回は、多くの方が気になるであろうテーマ ─「どうすれば海外駐在員に選ばれるのか」についての記事です。私自身の経験に加えて、周囲で駐在を勝ち取った人たちの共通点をまとめていきたいと思います。

周りの駐在仲間や、先輩社員を見て確信しました。駐在は「運」や「偶然」で決まるものではありません。選ばれる人には必ず共通する条件があり、それは事前の準備と環境の工夫によって誰にでも近づけるものです。

ここから、私が海外駐在に必要だと確信した 「3つの条件」 を紹介していきます。


条件①:海外に近い部署・会社に身を置くこと

まずは 環境選び がすべてのスタートです。
正直、これを外してしまうと、どれだけ努力しても駐在のチャンスはほとんど回ってきません。

私は入社当初、国内営業に配属されました。最初は「ここで結果を出していれば、そのうち海外案件も任せてもらえるだろう」と甘く考えていましたが、現実は違いました。国内だけの部署にいる限り、海外出張の機会すらゼロ。海外駐在は夢物語のままでした。

そもそも海外への駐在チャンスが少ない会社で働いている人は、転職を検討することをおすすめします。以下が駐在のチャンスが多い業界と、その代表企業です。

駐在のチャンスが多い業界と代表企業

  • 商社(総合・専門):三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、メタルワン、岩谷など
    → 言わずと知れたグローバル企業群。若手を海外に出す文化が根付いており、20代半ばでの駐在も珍しくない。
  • 自動車・電機・機械メーカー:トヨタ、日立、ソニー、三菱重工など
    → グローバル生産拠点が多く、現地法人への駐在が多数。海外シェアが50%を超えるような会社は特にチャンスが豊富。
  • 金融(メガバンク・保険・リース等):三菱UFJ銀行、SMBC、東京海上、日本生命、オリックスなど
    → 海外拠点も多く、駐在チャンスが豊富。また日本の人口減少に伴い、海外展開に積極的。私自身もこの業界にいたからこそ駐在に結びつきました。
  • コンサル・監査法人:PwC、KPMG、デロイト、アクセンチュアなど
    → グローバル案件にアサインされれば、海外出張や駐在機会は多い。
  • 建設・プラント・インフラ:大林組、清水建設、日揮、千代田化工など
     → 海外プロジェクトが当たり前で、現場駐在が必須。

駐在に直結する部署・職種

会社選びの次に大事なのが、部署選び。会社によって駐在に直結する部署は様々ですが、以下はその代表例です。最近は「社内公募制度」や「異動希望制度」を採用している会社も多いので、そういった会社は狙い目です。

実際に私も社内の異動希望制度を活用し、グローバルビジネスに携わる部署に異動しました。一般的に駐在チャンスの多い部署は以下の通りです。

  • 海外営業部門
  • 国際事業部
  • 投資・事業開発部門
  • 資源・エネルギー関連部署
  • 航空機・船舶などグローバル資産を扱う部門

条件②:一定レベルの英語力を有していること

次に、やっぱり欠かせないのが 英語力 です。ただここで言う英語力は、どんな人でも半年〜一年努力すれば身につけられるレベルのものです。

具体的にはTOEIC700点、英検二級程度が目安になるでしょう。

正直に言うと、最初は私も英語に自信がありませんでした。大学受験レベルの文法力はあっても、会話となると頭が真っ白…。

英会話には全く自身がなかったものの、「まずはできることから」と考え、TOEICの勉強に取り組みました。スコアが900点を超えたとき、その努力は確実に評価されました。上司からは「海外経験がないのはわかっている。でもコツコツTOEICの勉強を積み重ねることができた、そんなあなたならきっとやっていける」と言われたのを今でも覚えています。

人事が見ているポイント

実際に海外駐在をして感じましたが、駐在員になるために海外生活経験や留学経験は不要です。

知り合いの人事部に話を聞きましたが、人事部が見ているポイントは以下の通りです。

  • 英語にアレルギーがなく、現地で最低限やり取りできそうか
  • 海外に数年送り出せば「グローバル人材」として育ちそうか
  • 海外拠点との書類や会議に対応できる読み書き力があるか

これらを考慮しても、やはりTOEIC700点、英検二級程度が駐在員候補の目安になることは間違いないでしょう。

ただし商社・金融・コンサルのような、海外駐在を目指す優秀な社員が集まる業界だと、ハードルは少し高くなります。これら競争の激しい会社で海外駐在をつかみ取りたい場合は、 TOEIC800点以上 が駐在候補に入る目安だと感じます。

TOEICスコアを伸ばすには

TOEICスコアを効率的に伸ばすための方法は以下の記事で解説しています。

駐在員候補の目安であるTOEIC700点突破に関する記事です。一方で既に700点以上を持っている方にも+50点~100点のヒントになると思いますので、是非ご一読ください。


条件③:「海外に挑戦したい」と周囲に発信すること

最後に必要なのは 自分の意思を声に出すこと です。私も入社した頃から、上司との面談や普段の雑談で「いつか海外で働きたい」と繰り返し伝えていました。

最初は「生意気だ」とか「無理だろ」と笑われたこともあります。でも、それでも言い続けたからこそ、異動希望のときも「彼は海外志向がある」と認識され、海外案件を優先的に任せてもらえるようになりました。

ただし、ここで重要なのは 今の仕事できちんと結果を出していること

  • 営業なら安定して110%の目標達成
  • 経理や人事なら正確かつスピード感ある仕事ぶり
  • 企画職なら提案力や資料作成力で一歩リード

私自身も「国内営業で結果を出した」実績があったからこそ、上司に「じゃあ海外でもやれるだろう」と思ってもらえたのだと思います。


まとめ

私が実感した 海外駐在をつかむ3つの条件 は──

  1. 海外に近い部署・会社に身を置くこと(環境を選ぶ勇気)
  2. 一定レベルの英語力を証明すること(最低TOEIC700点)
  3. 海外に挑戦したいと周囲に発信すること(意思表示を続ける)

この3つを揃えれば、20代で駐在のチャンスをつかむことは決して夢ではありません。
私自身、その流れを一歩ずつ踏みしめてロンドンに来ました。だからこそ「再現性はある」と自信を持って言えます。

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